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みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



人は寄り道タイプの方がいい。

ある規定のものごとに対してそれを当然と思わず、「これすんのメンドくせェなぁ」「(やらずに済むような)なんかいい方法ねぇかなァ」「なんでこれがあんのに、これと反対のモンがねぇのかなぁ」という思考の(少し行儀の悪いタイプの)「こむら返り」が、えてして新しいシノギを生み出す。

 

これと同様に、世の中に蔓延してる「正当的な」傾向、すなわち関心のある事物への没入だけをせっせと推奨する雰囲気は、それだけだと人の成長にはあまり生産的でない。それってある規定に対してそれを当然とする態度と同系であって、だから秀才を生むかもしれないが一方で単一的で視野の狭い、専門バカみたいなのを増やす土壌にもなる。

 

その人の資質を形成したり、複線的で豊潤なものにするのは、むしろ当人の無関心なことへの散策に隠れている。自分には関心が持てないものがなぜ存在してるのか、その理由を模索してみたりすることが、全体思考に資する。だからそうするために、いつも何かしら逆サイドから相手の裏をかいてやるような気概で、ヒネくれてることである。それが多様性を担保する。

 

少年がスポーツに負けてピーピー泣く、「くやしい」といって地団太を踏むといった光景は、その子の次へのステップになるのかもしれないが、どうもわずかに是認できない要素を感じるのだよ。

 

没入するのもほどほどに。没入対象にしらけたり、「なんだこんなもの」とコケにする「より道」の方が、本道だけを極めるよりもむしろ大事な態度だ。

 

<了>