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みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



毎日が同じことの繰り返しと思ってるあなたへ。part2

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*お手製ハンバーガーをいただく。

 

↓パート1はこちら。

www.moneytalks.jp

 

 

<毎日が同じことの繰り返しと思ってるあなたへ。part2>

どんなキレイなファッション雑誌も、ルーペで見ればすべてCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のインキで刷った印刷物。
そこに掲載されてるカワイイ服たちは、布切れや皮革販売のための販促情報列。
キレイなウェブサイトはHTMLの記号式。便利で楽しいアプリは開発言語での指示コンテンツ。


さらに、


デジカメ画像は画素の集積、動画は光の三原色(RGB)の集合体であるディプレイ上で動く紙芝居。
鏡に写るのは自分の仮像。さらに鏡ってのは光線反射加工を施したガラス。
どんなに好きな音楽も、高性能なオーディオシステムも、高価なヴィンテージギターも、空気の振動製造元。
どんな美人もイケメンも、一皮むけばみなホモサピエンスの同類。


意味を剥ぎ取り、対象に紐付く虚飾を取り払い、それそのものの存在を、カラッとした地平からうち眺めて受けとめる。物体なんぞ、しょせんモノである。マネーなど、たかが流通記号である。そうやって世界観を分子のレベルまで、それ以上砕きようがないレベルまで、細分化して微分で捉えてしまえ。


人生の本質変化は継起現象の連続。しかも一回一回違う類の。寝て起きたら明日は別人。
毎日が反復のようにしか見えないのは、作業手順とか会社に出社するとか、出勤のため同じ電車に乗るとかの手続き部分に着目しているからであり、そこは人生の副々産物に過ぎないからやりすごすなり対処してあとはほっとく。


時代劇の書割りや、虚構の中に、たまたま自分の仮面をつけた自分が紛れ込んでるだけという意識で、淡々と世間に、人に接し、そして世間の俗なるものからはすべて身をかわして生活してゆく。
基調は「へーそうなんだ」で事物の脇をスリ抜ける。世の95%までそれで対応する。
その代わりこれぞと感じた残り5%程度の事物には、地震がきたときのような緊張感をもって真剣に対応する。

 

電話でも「すぐに折り返しかけなおします」という言い方よりも「5分以内にかけなおしますから、一度切ってよろしいでしょうか?」という、具体的な物言いと論理的指示の方がベターである。だからそういう癖をつける。


他人との比較で優位性をもつだけの硬直した自我など諸悪の根源であるから、はやいとこそんなのは自分の中で笑いものにしてしまって、みじめな地位に陥れてそのまま塩漬けにしてしまう。
こうして灰汁が抜けたあとの自我はヤワらかく透明な、触媒みたいな状態になるから、その状態を何としても維持する。
いつもふにゃふにゃ不定形な自分ですごせば精神系の病も認知症のリスクも遠のく。病や不健康や偏った思想は、硬化部位に宿るものだから。

 

会社、学校、地域、ファンサークルなどへの帰属意識や、民族の同胞意識などは、自分がそれらに汚染されない程度に、付き合い程度にとどめておく。


そう簡単に感動したりスゴイとかいわない。イイねボタンも軽々しくは押さない。感動話があるならそのカラクリを自分なりに追求し、発見したその「感動の本丸」部分に対して、自覚的であるようにする。
その発見の過程を、自分オリジナルの方程式にしてしまう。
情緒におぼれず感情の動きには距離を置き、それらを丸ごと対象化するその方程式を、自己内に、いつなんどきでも発動できるよう、キープしておく。


こうしたいっさいは冷たい人間になれってことじゃない。ひねくれてニヒルになって素直さを捨てろというのでもない。むしろ逆。

本当のぬくもりや優しさは、人との関係性の中で、こうした考察を経て培われるものなのであって、ただやさしい気分でいるのは、たんに優柔不断だとか、人に嫌われたくないという受身の姿勢が表出しているだけである。素直さも、自分のフィルターを通して得たそれでないと、ただ流されてることになってしまう。本当にへたり込んでる時に、事務的な言い方にかえって救われることがあるのは、このためである。SMAPの中居正広さんは例の騒動の渦中、「薄っぺらい優しさが逆にストレスになるよね」とラジオで話したという。


(離婚が増えている、もしくは仮面夫婦ばっかりなのことの本当の核心理由が、この優しさの勘違い、もしくは浅薄なところでとまったままのやさしさ解釈です)


何度かこれまでも書いてることだが、こうしたカラッカラの、ドライで無関心ふうな姿勢で生活し続けていってその結果、事物が自動で「見える」ようになっちまえばいい。
こうした相対性の極地のような、乾いてて軽い境地に至れば、もうたいていのことには動じない、そんなあなたができあがる。そうなるのは、大人になってからだって遅くないし、誰でもいつでも可能だ。


硬く、かつしなやか、鋭く、かつ柔軟な全人性が身についている立派な知性体。


オーラが漂って屹立しながら輝いてる、そのキリッとした様子は、容姿もスタイルも顔がデカくても、そんな外観の相違を超越し、あなたをどんな美人もイケメンも凌駕する審美的な人に仕立て上げるだろう。


宗教も年収の多寡も生きがいも欲しない境地。だからこそつよく、そして活き活きとして生きることができる。

これが全宇宙唯一の、ごまかしのない生き方。
裏も表もなく、子供に見せても恥ずかしくない生き様。本当の広義の教育。

 

毎日が同じことの繰り返しと思ってるあなたへ。虚しさのない人生を送るコツは、こんなライフスタイルを実践していく、その継続のことだとぼくは思う。

 

<了>