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みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



みずから名乗ること。

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今日のお昼は焼きメシ。頻度高く食べてるが、飽きない(本文には関係ありません)

 

意識的に自分から声を出す人は、未だに少ない


自営業をやっていると、たとえば業界の集まりなんかに呼ばれるときがある。僕はそんな時、自分でつくったA5サイズの、滑稽すぎる大きな名札をぶら下げながら、ずうずうしいくらいにズンズン人の中に入っていくタイプだ。

 

(集まりでよく手渡される、用意された名札は、たいていの場合あまりに小さく、首から下げてると気付かぬうちに裏返って見えなくなってたりして、あまり使い勝手がよくない)

 

僕は性格的にはどちらかというと引っ込み思案の方だが、こういうときだけは自分で内的テンションを上げながら、人の輪の中に切り込んでいく。なぁにこんなの1~2時間程度の性格ブーストに過ぎない。これぐらいの自己暗示なら、いつでもかけられる。

 

そんなとき、同じ業者でも背広をきちっと着てる集団(僕はといえば服装的にはユニクロのビジネスカジュアル一辺倒なのだが)は、会社の身内だけで固まって、自分のブースに来てくれた人に対してのみ、慇懃に挨拶してる。明らかに受身の体勢であり、はたから見てると卑屈なくらいペコペコしてる。

 

挨拶するとき、自らが率先して相手に近寄り、声をかける人は非常に少ない。たいていはこの背広さんたちのように動かずにいる人が圧倒的に多い(スーツやサラリーマンをバカにしてるのではないよ、念のため)。


色んなビジネス本に書いてあることだが、自分から動く、そんなちょっとした勇気を実行するだけで必ず何かが起き、流れは変わる。流れが変わると、飛躍するようだが世の中は時としてあなたに甘くなることがある。運を引き寄せるというやつだ。

 

なお、ここで言う「話しかける」という行為は、例えば路上で知らない人にいきなり声をかけるような、難易度の高いことではない。何らかのビジネスミーティングの場のように、あらかじめ出席者同士でゆるいコンセンサスができている場でのことだ。

 

(でも本当は、知らない人とでもスイスイ平易に素直に、その人の外見や社会的地位なんぞ意にも介さず、分け隔てなくお話できる能力こそが、ホントの知性というべきものであって、そういう感性を常に大事に磨いておきたいものだ)

 

自ら名乗るだけ。難しいことを始めから言おうとしなくていいし、その必要もない。
ただ自己紹介を簡潔に発しながら会釈すればいい。

 

相手も普通の大人なら何らかのリアクションをとるはずだ。そこから端緒が開かれていく。

どうせ挨拶せねばならない局面になるのなら、自分からやってしまおう。それができないという消極性は、なるべく封印しよう。

 

封印できないのであれば、自分は何でもできるという演技のつもりで話かけるか、もしくは意識として自分を一個の腹話術人形にしてしまおう。そうすれば、誰とでも会話ができるようになる。これホント。

 

また、会話が続かなかったり失敗に終わっても、自分のコアが別のところに無傷で保存できていれば、後腐れもなくサバサバできる(相手はいい迷惑かもしれないが笑)

 

しかも自らがコミュニケーションの起点となることの効能は、ただそれだけではない。素直な感受性と的確な批評性があれば、会話の応酬によって自分をより高められるのは、会話の先導を握った方だと思う。話していて相手の反応に刺激を受ける。議論を交わすのだっていいだろう。相手のために、コミュニケーションのために、最初に胸襟を開くのは、自分側からの声掛け気合いでありたい。

 

ことはビジネス面にとどまらない

 

こうして意思疎通がすすんで、以下のような境地にまでいきたいと思ってる。

あなたのために立派な人になります、(例えば筋トレなどして)自分の外見を律します、うつくしくなります、いまよりずっと稼ぎます等々

 

自分から相手に宣言して、言い訳なしに粛々と実行する。うまくいかないかもしれないがとにかく相手に対する自分の想いを言ってから動き出す。

 

自分の外部からの強制や介入、世間の常識といった他律要因ではなく、自らの意志で自らを規定する。
昔から言われてる「有言実行」というやつだが、その結果はどうあれ、頻度高くこのレベルまでいけば、ホントの意味の人格者になれると思う。
傍から見ても、そういう人は見せかけだけの慇懃丁寧さとはもっとも遠い地点に立ち、非常にすがすがしく、凛々しく栄えるのではないか。

 

これが大人の目指す境地なんじゃないかな。それもこれも、自分から動かなければ得られなかった果実だ。

 

<了>