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みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



ハーフタレントの人気は動物園の珍獣と同じ。

 

ハーフの芸能人は以前から人気だが、あれもずいぶん殺生なことだ。

 

まず人はひとり残らず誰かと誰かの混血児であって、つまりハーフである。だから、本当はハーフってことは特別なことではない。ハーフさんの容貌は確かに目に付くが、西洋人と日本人のハーフでも、一目で「ご愁傷様」って言いたくなるルックスも多い。

 

それと、外見があまりに秀でてる人の中には、しじゅう見られてしまうことや目立ってしまうこと、すなわち動物園の動物と同じ状態であることに耐えられない人もいるだろう。いわゆる有名税というやつだが、あんな無用で不幸なものに慣れる人など、いないような気がするし、慣れてしまったらそれはそれで真綿で出来た監獄だろうという考えも浮かぶ。

 

そうした考えを延長しながらハーフタレントにあこがれる側の心理を考えると、彼彼女に無反省にあこがれる一般人の態度は、実はその裏返しであるところの差別主義の始まりであろう。ハーフへの憧れは差別だ。あまりに普及しすぎてて、ヘイトスピーチなんかよりはるかにタチの悪い類の。そうしたいわれのない差別が良かろうはずもない。ベッキーがなかなか再起できない真の理由は、ここら辺にもあるのではないか。

 

したがってハーフに限らず憧憬とは、これ撲滅すべき悪感情の筆頭である。すべてのアイドル産業やテレビ、グラビアのたぐいは、思慮の浅い人々のあこがれを刺激して食い扶持にしてるという点で、動物園同様に愚鈍を助長する犯罪行為に日々加担するものである。また、それにうかうかと乗せられる方も罰する仕組みが必要だ。そうしたものにハマらないよう、警察や公安、議員や教育者がしっかり指導せねばならぬが、そいつらがまっさきにハマってるのが他ならぬハーフタレントであるのが今の日本である。公務の不正が後を絶たない本当の理由がここにある。

 

そして同様に人を評価する際、天才秀才努力の人を言い過ぎる手合いも同じ穴のムジナである。みずからの内なる天才性に怠慢なひとが、オリンピックのメダリストなどの外部にわぁーっと流れてゆくのは、ハーフに対するのと同型の、やみくもで醜い憧憬である。人はみな、同等の魂保持者なのだから、生存してるだけでおまえはおまえなりの、宇宙唯一の、天才なのである。それはヒーローやレジェンドやメダリストといった世俗的なものどころでない、キッカリとした類似性ゼロのそれである。他者への無意味な憧憬をなくす地点は、こうした認識からしか発生しない。

 

とにかく人を持ち上げるのもほどほどに。無意識のうちの「ホメ殺し」は、転じて高度の悪意に変貌することは先に述べた通りである。そしてこういう文を書く、他ならぬぼくも容易にその加担になりうるわけである。冒頭の「ご愁傷様」というイヤミが、その端緒である。用心用心。外見や見た目は欺きの元なり。自戒である。

 

***ところで、いわゆるハーフといえば母が日本人で父が西洋人ってパターンが多く、父母の性別が逆のことは少ないが、これがまたひとつの傾向、すなわち「ますらおによる女の蹂躙」を物語る。男なんざいわゆる草食系に限るし、他方、キャリア女性は男社会が生んだいびつなハイブリッドである。このひずんだ柔構造の話は前にも書いたが。

 

<了>