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お金に困ったら読むブログ

みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



問いかけの重要性~安易な答えに到達する前に

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*お昼はミートソース・パスタにした(本文とは関係ありません)



問いを立てることは大切である。
正しい問いはしばしば回答よりも重要である。
仕事における質問力。問題に対する気づきと、それを提起する能力など。
これらは試験には出ないし、正解もないから間違っても怒られないがしかし、大人になれば日々問われている。

だが、その問いにまつわる前提を慎重に俯瞰し、吟味・検討することを抜きにして、いきなり問いの世界に、いきり立って没入してしまうことへの警戒は、もっておきたいと思っている。
それは例えば病院といえばすぐ処方箋を出されるその仕組みに、疑問をもつようなことである。また、非正規雇用から抜け出して正社員就職の方法を考える前に、仕事の本質を考察し、そこにフォーカスしていく姿勢である。求めるのは自分の身分ではなく、自分なりの本当の仕事である、という力点である。

 

成功者に問うべきは、「どうやったら貴方のように成功できますか?」では、まったくない。

正しい問いは「ご自身の成功を踏まえ、『成功』の定義を聞かせてください」である。

 

ものごとを、要素や周囲と分離してそれ自体で捉える姿勢が、問いの焦点である。

 

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アメリカという国は、銃を大変よくブッ放す国民を擁している。
乱射事件などが起きるたび、かの国では銃を規制せよという論議がよく聞かれるが、そのたびに僕などは「弾薬の方を規制したらいいのに」と思う。
僕が思うくらいだから、とうぜんアメリカ国内でもこの弾薬規制は議論されてるはずだが、こちらのほうの規制は、銃本体の規制ほどには世論に頻出してこない(ように思える)。

(それどころか、銃乱射事件やテロ事件の後のアメリカでは、銃が目茶苦茶売れるんだと)

しかし銃とはいうまでもなく、実質は弾薬であり、その販売や入手経路を規制することが、銃規制の本当の鍵を握っている。
もっというと流通だけでなく、弾丸や火薬を製造する、その工程の方にも規制をかけるべきであるし、また同時に、銃器本体製造も含む武器業界の、既得利権的実質支配構造にも、メスを入れるべきである。

よその国のことなので、事情等は報道でしか知らないまま偉そうに言わせてもらえばですな…

やっぱり問題があるときに何か対応を考えるってのは、その問題自体に対して直情的に、直角的に相対することではなくて、その根源を見極め、斜めの方向から「問いの前提」まで俎上しながらえぐり出していくのが、いろんな方面で有効だと思う。


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さて、ネット通販の帝王amazonが、iPhoneやiPadで商品画像を取り込むだけで買い物まで完結するアプリをリリースし、話題になっている。ウリのひとつは、シャッター音を出さなくても、つまり撮影までしなくても、商品を自動認識していく機能らしい。

詳細はここに書いてあった。ポチればカートまでまっしぐらなんだと。

kindou.info


これなぞはまことに恐るべき支配道具の出現を意味する話題であって、このニュースには焼畑農業のような、焼き尽くして収奪し尽くして後は知らん、そんな一網打尽の性質を持つ貨幣経済の暴力性や、ネットやアプリ、モバイルデバイスがいかに資本の手先になって新たな支配階級のツールに転用されていくのか、そのまさに現場での本質が、エゲつないまでに剥き出しに含まれている。
しかもアプリという親近感で、巧妙にオブラートで包まれている形で。


つまりこれは、人間が人間として生きてゆくことへの害悪、障害、疎外、目くらまし以外の何ものでもないのであって、必ず、ぼくら以降の世代の、頭能力のさらなる低下を、無能の域にまで導き招き給う「サービス」である。
これは人間を買い物ごときの肉奴隷に落としていく意図を含んだ、悪魔のツールであり、徹底した警戒が必要な話である。


だいたいが、これからの先進社会はネットの開放性・水平性あたりを武器に、いままでの典型的な人の一生、つまり「社会的自分」という小さな枠にハメられたまま、カネ・仕事・カネ・会社と、外部への隷属連続たる一生を過ごさざるを得ない卑小な流れを断ち切ったり、解消する方向にいかなきゃウソでしょう。
そこに資するためのインターネットであり、IT革命であり、アプリやソフトなんではないのか。


こういうアプリを開発することは、銃の弾薬製造と本質において同じである。amazonへの隷属が目的であるので、それは最終的には思考の停止、知性の消滅を意味する。しかも重要なことは、Amazon側に悪意はこれっぽっちもなく、ただ自分の仕事としてアプリ開発を行ってるだけってことである。破滅はいつも善意の第三者ヅラしてやってくる、その現場のひとつの露呈がコレである。
ショッピングなどという貨幣支配への単なる物欲屈服は、全否定したいができない。だからその実施が、多少不便なくらいがちょうどいい。そんな斜に構えた態度で白けてることしか、個人の対応策はない。


そりゃ確かにこのアプリ自体は、高齢者や体が思うように動かせない人にはいいサービスなのかもだが、そうした人々に対しては、ホントは買い物単体じゃなく、トータル構想下での社会的なケアが求められてて、そこから部分に砕いていって買い物利便性の話になるのであって、ショッピングだけを取り上げてどうこういうことは、まんまと、うかうかと、アマゾンサービス側に乗らされてしまう話である。


このアプリに対し、カジュアル罵詈雑言の場であるネットでは、上に貼ったリンクに書いてあるように、やはり反発があるみたいだ。

 

みんな馬鹿じゃない。なんとなく感じてはいるのだ。「ヤバイ」「手軽すぎて怖い」「リアル店舗は商品の確認場となるだけではないか」などというふうに。


その直感的な気づき、なんとなくイヤラシイと感じる皮膚感覚とその表明というのが、いつものように針小棒大な論旨展開だけど、たしかな希望だと思う。ただし、カジュアル罵詈雑言でクダを巻くだけでは何の抵抗にもならないが。まぁただ流されてるだけの、世の中の99%の「本流」よりはマシだ。願わくば、この直感的な違和の表明が、その原点部分にまでさかのぼった考察となり、新しいものの見方に結晶していく、そんな方向に至らんことを。


このニュースに対して警戒も考査もなく、ただたんに便利なサービスが出来たぜなどと乗っかる程度だと、やがて銃までホイホイ買わされるような人にされてしまうから気をつけよう。


<了>