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みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



ゼニカネの流ればかりが経済じゃない。

f:id:fotobiginesu:20150802030607j:plainとうみぎいただきます。(とうみぎ…とうもろこしの宮城方面での呼び名)

 

<他の人と働く、ということ>

 

僕は普段は独立系として、こういう記事書いたりしながら、たいていは一人きりで色々やっているが、ほかの人や組織と連係プレーをするときも当然ある。

 

そんな外部との連携の際、気をつけてることがあって、今日はその話でも。ま、そうは言ってもあまりにも当たリ前な原則なんだけど。


それは自分が独立フリーだと経費をチョロまかしたり、ネコババしたり、支払いを延ばしたりしたくなるときもあるが、言うまでもないけれどそんなのぜったいNGだってこと。特に支払いの延期は、かなり魔が差して相手にお願いしそうになるときもあるが、自分が冷や飯で何日も過ごそうが何しようが、とにかく期日までに満額支払うようにしてきた。約束だからだ。

 

<自身で規定すること、それが仕事の本質>


この辺までは当然の話だが、その約束事っていうのも、やはり能動的に進めていきたいという考えを持っていて、約束事の範疇を勝手に拡大解釈して、ビジネスパートナーには、求められなくてもこちらから積極的に情報を開示するようにしている。


相手の掌握下に嬉々としてコチラから入っていく、それが共同業務に携わる本当の姿勢じゃないかと思うからだ。


これは僕のようなフリーランスだけでなく、会社員でも上司・同僚に対して同じ情報開示の姿勢が求められているに違いない。就業規定に明文化されていなくてもそうだし、それに相当するものとして日報を書く習慣の人も多いだろうが、その場合その日報提出が当為としての流れ作業に陥ってないか、あるいは書く内容なんかも改善できないかなど、時として点検もすべきだろう。

 

自分からすすんで行う情報開示。それは作業の進捗、お金の出し入れ、案件定義の変更点、経過終了の逐一確認、その他すべてにまつわる割と細かい部分にまで至る報告を、自分で頻度を宣言し、歯を食いしばってでも岩にかじりついてでも、確実に履行していく。もちろん仕事の本来進行とは別に、だ。


「もうこれ以上の密な報告は結構ですから」と相手からいわれるくらいの、ガラスのような透明度と自主的な励行が望ましいと思ってるし、スマホやGPSアプリなどの便利ツールは、こういう相互コミュニケーションにこそ、寄与させるべきである。ツールに使われるのではなく。

 

  <あえて「安手を引く」という選択>

 

この自主報告、いったん始めてしまうとこれがなかなか苦しい作業なんであるが、なんとか毎日こなしているつもりだ。自分の中で報告を半ば習慣化させてしまったり、「終わらない仕事はない」などと言い聞かせたり、報告の過程で新たに浮かんだアイディア(これがなかなかいい副産物だったりする)に対応したりしながら。

 

難しい案件だとそっちが大変で、報告のほうは表面上は粛々とこなしているように見せかけながら(否、見せかけられていないかw)、なんとか青息吐息状態でこなしてる感じ。相手からリアクションがあろうがなかろうがとにかく続けるのがミソね。


これは自分を安売りするとか手下になるだとか、相手におもねる、したでに出るとかではまったくなく、むしろ逆。これこそが自分の中の芯がゆるがせのないものにする、かけがえのない矜持であり、骨太な仕事術に通じる近道だ。

 

よく言われる「人を立ててこそ、自分も立ててもらえる」って事にも通じるだろう。むろん、打算が先に立ってはいけないが、先方でも周囲でも、この報告励行ぶりを必らず見てくれる人がいる。評価してくれる人もいる。そして自分の評価は相手が付けるものだ。

 

 <金銭の流ればかりが経済じゃない>

 

さて世の中は経済ニュースといえばゼニカネの流れや、よそで何がどうなった報道(為替と株の動きとか、TPP交渉の行方とか)ばかりだが、それだけがいわゆる経済じゃない。
むしろ金で買えない、上に書いたような自発的フェアネスの地道な連続が、独立仕事個体におけるリアルな「経済」そのものなんじゃないか。


そう信じて毎日仕事してるし、のっぴきならない覚悟と、努力を傾けるのなら、誰に何と言われようと自分の内的な原理原則に関してだろうと思っている。そうでなければ僕の個人的未来は、間違いなく先細る一方だ。

 

あなたはどうだろうか。

 

<了>