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お金に困ったら読むブログ

みんなが「ホントの仕事」に従事すれば、日本は良くなるし、世界にもいいことあるよ、たぶん。



グリーンカレー☆バンザイ

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*グリーンカレーを炎天下に頂く(本文と画像は関係大アリです)

 

<深遠なるグリーンカレー>

 

日本の食文化でも、いまやおなじみになった感のあるタイ王国のグリーン・カレー。この味覚のパラレルワールドとも言える食べ物を、僕は自分で作ったり、エスニックレストランにわざわざ出向いたりして、もう長年食べ続けている。刺激的な味だがまったく飽きたことがないという、自分に合った大変好みのミラクルフードだ。

 

グリーンカレーとの出会いは25年ほど前。その頃は大学生で東京に住んでいたが、当時バックパッカーとして世界中を旅行していた先輩がいて、その人の住む、西早稲田の4畳半下宿で喰わせてもらったのが最初だった。

 

衝撃だった。ダーティーとすら言えるその雑多なヴィジュアルと、食前には想像もできない刺激的な味。
いままで普通に食べてきたルーカレーとかハンバーグとか餃子とか、そんないろんな既存の味とは、まったく違うパンチの効いたスパイスフレーバー。
腹の中で踊るような発熱体が後を引き、秋だったが全身がポッカポカに。薬膳効果のある食べ物との初遭遇でもあった。
すべてがまったく斬新で、世界にこんなものがあるのか、食事にこんな独創性を持ち込んでいいんだなどと思いつつ、夢中になってあっという間に平らげた。

 

 

こうして衝撃を受けた僕はその場でさっそく先輩にグリーンカレーの製法を教えてもらい、以来長年いろいろ作っては食べ、作っては食べてきた。

 

世界の食が集まるその当時の東京においてすら、グリーンカレーは知る人ぞ知るマイナーな存在で、この先輩のように東南アジアを旅行したことのあるボヘミアンや、一部の好事家のみが、この味にハマっていたように記憶している。

 

そんな中で僕は輸入食材屋に通っては新しいグリーンカレーペーストを試してみたり、ココナッツオイルを自分で抽出してみたり、レシピを自分なりにアレンジしたりして、ハマっていた。学生だったから時間もあったんだな。

 

よく友人を自分の下宿に招待してグリーンカレーを振舞ったりしたのもいい思い出だ。友人達も一人残らず没頭して食べていたし。

 

 

いまの僕は普段は和食派で、昆布や煮干などのオーガニックなダシベースで淡い味付けのものを食しているが、やはり1ヶ月に一度程度のペースでグリーンカレーを食すると、いまだにぜんぜん違う食文化というものを強く感じる。

 

キリリと効いたスパイスと、丸みのあるココナッツミルクという、どうやって考え付いたのかよく分からないほど、斬新なテイストの組み合わせ。
泥臭く、毒々しいまでに色彩の効いたその見た目。
ひとくち食べれば辛さだけではない、酸味、甘み、発酵味、スパイシーな刺激など、色んな味覚や香覚が入れ替わり立ち代り口腔内に発生し、さながら味の万華鏡とも言うべきその多様性。それに加えて、なんでも具として許容する懐の深さ。煮崩れしない、しゃきっとしたものなら何を放り込んでもそれなりに喰えてしまう。このあたり、正確で正統なレシピに従うことを比較的要求する西洋料理とは違って、鍋料理のような柔軟性がある。

 

「なんでもエエ、入れたらエエンじゃ」(from「仁義なき戦い」の田中邦衛がヤミ鍋を作るときの迷セリフ)


しかし日本の鍋料理を「静」とすれば、グリーンカレーは「動」。ひとたび食せば腹の底でスパイスがジンジンと異化作用を起こし、カラダの内燃機関に火が入るこの感じ。

 

食とはエンターテインメントなのだと、快哉を叫んで冷たいビールをガブ飲みする。

 

そして翌朝のトイレでも二度楽しめるのだ(失礼!w)

 

同じエスニックのジャンルでも、インドのナンを添えて頂くスパイスカレーとか、同じタイでもトムヤムクンとかレッドカレーやイエローカレー、いろいろあってそれぞれ好きだが、欧米や和食にはないインパクトをダイレクトに味わえるという点では、グリーンカレーがマイベストだ。

 

何の疑問もなく普通に食べてきた牛丼とか、焼き魚定食とかを、一挙に相対化してしまうエスニックフード。
その中でも白米にかけてたべるというスタイルそのものは日本人になじみ深いのに、味はバツグンにとんがってるというグリーンカレーは、異なる食文化を味わう醍醐味に溢れている。


さてこのグリーンカレー、ここ15年ほどでだいぶ日本でも市民権を得てきており、専門店も増えている。
グリーンカレーペーストも国産品でいろいろ登場し、それ以外にもレトルトタイプ、缶詰タイプ、果てはインスタント焼きそばの変種としてのグリーンカレーなども登場し、あの味を食べたことがある人も増えたと思う。

 

↓これが焼きそばグリーンカレー味。限定品ですでに市場からは引き上げられている(2015年夏現在)。リンクを見てもらうとお分かりになるが、何といま2,500円のプレミアが付いてるという恐ろしさだ。

 


これはファンとしてはとてもうれしい傾向で、僕は現地タイ製のペーストで手作りするインディー派ではあるが、それだと味わいがやはりハードコアに偏るときもあり、入門編としてマイルドなものもあってもいいと考えていた。

 

夏でもあるし、特に今年は猛暑と台風の連発で、気分はグロッキー。こんなときこそエナジーフードとしての台風、じゃないタイ風グリーンカレーだ。

 

<グリーンカレーを家庭で、カンタンに>


前置きが長くなったが今日の記事では、その国産のグリーンカレー手作りセットの中でも、ひとそろい食材がパッケージングされており、その奥深い世界を手軽に再現できるという触れ込みの(大げさ!w)、エスビー食品株式会社「タイ風グリーンカレー」を食レポしてとりあげてみたい。


自称「グリーンカレー研究家」(笑)の僕が、自分なりのレシピを排し、あえてパッケージに書いてあるとおりの作り方で作り、評価付けしようと思う。ここからは画像中心で。

 

↓これがパッケージ全体。透明ケースに入ってる。4皿分で324円也。

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↓中身を空けると6袋が小分けで入っている。いづれも本格派のものだ。

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↓材料一覧画像。一応公式レシピに則って用意。特に入手が難しいものはないだろう。

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赤いのはパプリカ。1個158円と高価だが、赤の彩りはどうしても欲しかったので買った。レシピだと1/4の量でいいのだが、残しても使い道がなく、1個分全部入れる。
緑のししとうも9本入りしかスーパーに置いてなく、レシピだと4本程度なので9本では多いけれどこれも全投入。


肉は鶏のモモ肉買ってきた。精肉店でカット肉を買ってくるといつも思うのだけれど、カット済の肉片ってひと口サイズとしてはいつも大きい。なので、自分で更に半分程度にカットする。ちなみにこれは岩手県産南部地鶏。大変滋味のある、いい肉だった。

 

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「自分なりのレシピを排し」って先に書いたけど、ひとつだけマイやりかたをここで投入。
食材(特に野菜)に火を通すときは、一緒に重曹をひとつまみ入れると、色がキリリ引き締まって彩がいい。

ゆでるときも、焼くときも、重曹。ラーメンやパスタゆでるときにも重曹(麺の表面をなめらかにして食感がよくなる)。

重曹、何十円とかで買えますから。ぜひ。なお、油は僕の好きなオリーブ油を使用。

 

↓画像ブレてるけど、重曹使いがポイント。

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で、実際の作り方は以下の通り。じつに簡単であります。

 

↓まず、フライパンに油を引き、鶏肉と玉ねぎを炒めるんだぜ。

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↓強火で炒めた3分後。いい色してんな(まだ食べちゃダメ)

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↓鶏肉と玉ねぎをいったん取り出して、今度はナスとスライスマッシュルームを炒める。

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↓強火で1分炒めた後。ここでも食べたくなるがガマンw

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↓上で炒めた食材をぜんぶまとめて別の鍋に入れ、水350mlとカレーベースパウダー(オレンジ色の袋)を加え、煮込む。これがグリーンカレーのキモだ。

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↓煮込む時にはさらに「煮込み用スパイス」も投入。中身はご覧のとおり、赤唐辛子と、細長いのはレモングラス(これはレモンに近い味出しがでる薬草)。

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ちなみにこの「煮込み用スパイス」、どちらも食前には取り出しておくのがベター。特にレモングラスは、いくら煮込んでも針金のような繊維質は変わらず、食べると味もなく正直マズい。香り付けのためだけに入れるという面白い食材だが子供なんかには酷な香草だ。

 

鍋のふたを少し開けて中火で約15分、煮込む。ここが耐える時間帯というヤツだ(違うかw)

 

↓15分の煮込みが終わったらいったん火を止め、あらかじめカットしておいたパプリカとししとうと、細切りたけのこを投入。これらは炒めず、煮るだけだ。

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↓さらにココナッツミルクも投入。画像だとちょっと分かりづらいが、「ミルク」といいつつヨーグルトのようなペースト状。液状のものばかり使ってきた僕には少し意外なものだった。とはいえ少し味見してみたが、風味はイケてた。

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↓袋に入ったナンプラー(タイのしょうゆみたいな調味料)を投入。これもちょっと舐めて味をみたが、同じく本格派だった。

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で、追加の水は入れないで、さらに弱火で5分煮込む。

 

↓最後に辛味スパイス、香りスパイスを加える。メーカーいわく味を調整しながら投入せよとのこと。辛口4分の1袋、1袋全部だと激辛だという。が、僕はといえば、デフォルトでいきなり全投入!笑。

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↑銀色のは袋を手で破いたときの引きちぎれ。ずぼらな性格が出たw

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↑スパイス類は全部いれるのが漢(オトコ)

 

これでひと煮立ちさせて、完成。盛り付けてこんな感じね。言ったわりにはあんまりいい色してないなー笑

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今回は具が多かったので汁気が少なく見えるが水の分量はレシピ通りの350ml。
タイカレー特有の、スープに浮かぶ黄色い油は、ほとんど見られず。
ちなみに白米は普通のコシヒカリ。タイ米ではない。

 

 

<実食レポ>

 

さてさて肝心のお味だが…

 

いろいろスパイス入れさせる割には、一言で言えば「マイルド」だった。うーん予定調和な感じだなー。
音楽で言えば、牙を抜かれたパンクロックバンドみたいな、ヤワい印象。


「タイ「風」」っていう商品ネーミングだからこんなものなのかな。


各種調味料の名称も「煮込み用スパイス」や「仕上げ用調味料」といった和風のネーミングだし、子供ウケなんかも狙ったファミリー向けのスタンスかと。


実際、エスニックなんか知らん、男は出されたものを黙って喰うだけっていうオールドスタイルのウチの親父(75歳)にだまして食わせたら、うまいけど辛い、辛いけど旨いとガツガツ。で、めでたく完食。つまり一般ウケはいい。


ただ、マイルドとはいえ食後に腹の底でぐつぐついう、スパイスフード独特の後味はあり、規格化された味の中で本場風に何とか踏ん張った形跡は垣間見れた。また、僕はマイルドに感じたが、上に書いたウチの親父のように、一般には十分過激な味のトリッキーさがあるだろう。
ですから本格派の戦略として、これはこれでアリ。

 

で、もうひとつ言わせてもらえば、カレーひと筋のエスビー、スパイス食文化の牽引車としての同社なら、もっとガッツの感じられる上級者向け製品も、ラインアップに欲しいところ。

 

まぁいろいろ言ってしまったけれどもこのセット、コスパもよく、そのへんのスーパーで手軽に買えるし、タイ料理独特の調味料が使い切り量でワンパッケージ化されてるのが便利でいい。
(この手のものの中では、いちばん調味料が細分化されているもののひとつ。単一のフレーバーを、ほかの代用品でごまかさないという丁寧なこだわりが感じられる)


調理時間も30分強で出来るので、忙しい人や、「そういやタイカレー食べてないな」と、ふと思った人なんかには最適かと。

家庭に常備してあってもいいね。さっき述べたように入れる野菜とか肉は許容範囲が広く、アレンジできるのがこの料理のよさだから。(ちなみに僕が作るタイカレーは、エビとかイカとかを入れるシーフード寄りです)

 

さて最後に。これを機会にこういう各社のカレーキットを試してレポートしていきたいと思ったけれど、ワンパターンになりそうでウェブコンテンツとしてはどうかなーとも思ったりして。

 

ま、備忘録程度の位置づけでやっていこうかな、と。

 

ということで次回は、前から気になっていた無印良品のグリーンカレーキットにトライしてみようかと思う。


同じタイカレーファンからの、独自レシピ等も聞かせてもらえるとうれしいな。

ではまた。

 

<つづく>